2018年9月13日(木) その1 TGVとバスでモンサンミッシェル編
2018年9月13日(木)雨のち晴れ。
この日はパリを離れ、TGVとバスを乗り継いでモンサンミッシェルへいきます。
06:00 起床
6時起床。今日はこのホテルを離れ、モンパルナス駅からTGVに乗ってレンヌへ、そこからバスで最近日本人に人気のモンサンミッシェルへ行きます。なので日課の早朝ジョギングはなし、食事もこのホテルではなく、モンパルナス駅で適当に食べることにします。このホテルの朝食は予約は必要なく、食べたらチェックアウト時清算なので、こういうとき便利です。
天気予報でこの日は天気が悪いとわかってはいたが。
朝食は駅で食べるので、急いで出発の準備。
06:33、荷造り完了。
06:45 ホテル、チェックアウト
荷造りも完了し、忘れ物がないか確認しチェックアウトしましょう。
朝食を3日食べているので、その分を精算します。
外に出ると雨ですが小降りで傘を差すほどでもないので、そのまま昨日調べておいたバス停に向かいます。
忘れ物がないか確認。
06:48 91番バスでモンパルナスへ
バス停に着くとすぐにモンパルナス行きの91番バスがやってきました。パリのバスは乗車時にチケットを読み取り機に通します。読み取られるとチケットが出てくるので、取り忘れに要注意。ちなみにチケットはメトロと共通で、バス車内で買うと少し割高になります。
まだ朝早い時間帯ですが、通勤なのでしょうか、そこそこのお客さんが乗り込んできます。
バスは一旦リヨン駅方面を経由して、何度も渡ったオーステリッツ橋を渡り、オーステリッツ駅を経由、その後どこをどう走ったのかわかりませんが、TGVの出発駅であるモンパルナス駅に近づきます。
06:48、乗車。乗車時チケットを改札機に通す。チケットはメトロと共通なので事前に買っておいた。
発車、オーライ。
外が明るくなってきた。
07:13 モンパルナス駅に到着
07:13、モンパルナス駅に到着。
出発して25分程度でモンパルナス駅に到着しました。ここで下車します。ちなみにこの91番バス、終点はモンパルナスTGV駅となっていて、このあとTGVに乗るので終点まで行ってもよかったのですが、モンパルナス駅の正面玄関も見たかったので、終点のひとつ手前で降りたのです。
このバスの終点は次の「モンパルナスTGV駅」。終点まで行ったほうがよかったのか?
モンパルナス駅正面入り口へ。こちらからでも当然TGVには乗れる。
07:20 モンパルナス駅運行状況確認
このモンパルナス駅、ホームは2階と3階にあり、初めは2階のチケット売り場でTGVの乗り場を聞くと3階とのことで、エレベーターで3階にあがります。
コンコースに出ると、表示板の下に「わーっ」と人だかり。「なんでこんなに人がたくさん立っているの?」と思いましたが、TGVは出発直前にならないとどのホームから電車が出発するのかわからないので、皆さんここで表示板を注視していたのです。私もこの後表示板を見上げ運行状況を確認します。
出発時刻の掲示板。しかしなぜ皆さんこれに見入っているのか、初めはわからなかった。
07:25 朝食を買いに行く
当初の予定ではこの駅のカフェで朝食を取る予定だったのですが、コンコース付近にカフェは見当たりません。(階下にあった) なので構内の売店でパンでも買い、コンコースで食べることにします。
コンコースには"PAUL"や売店がありますが、コンビニの"RELAY"でサンドイッチと飲み物を購入。しかし、コンコースには待合所にあるような椅子がありません。かろうじてちょっとした座るスペースがあったので、他のお客さんにちょっと詰めてもらいサンドイッチにかじりつきます。
待合室とかはなかったので、ここに腰掛けて食べることにする。
07:37 駅構内を探検する
流し込むようにしてサンドイッチを食べ、このままここに座っていたかったのですが、他にもここに座りたそうなお客さんがいたので席を替わり、駅探検に出かけます。[Hall1の構内図]
駅はところどころ工事をしているようで、それで待合室とかがなかったのかもわかりません。ホームを覗き込むとTGVが到着したり出発したり。この駅、ホームに自動改札があり、乗車時それにチケットをかざして通過するようです。
自動の券売機はたくさん並んでいましたが、なぜか有人の窓口が見当たりません。あっちこっち動いてようやくホーム横に有人窓口を見つけました。一応念のためにあらかじめ印刷してあるチケットで乗れるのか確認したかったのですが・・・そこそこの列。この程度だったら5分もあれば窓口にたどり着けるかな、と並んでいたのですが・・・なかなか列が進みません。窓口でお客さんと係員が延々と、それもほとんどの窓口で会話をしています。何を話しているのでしょうか。
結局、窓口にたどり着く前に、列の整理をしているスタッフに「この印刷したもので改札を通れるのか?」と聞いたところ「ウィ」。列を離れ再びコンコースに戻りました。フランスの行列の流れの遅さに、この後レンヌやモンサンミッシェル、スーパーのレジ、最後に空港でいやというほど洗礼を受けます。
広いコンコース。
皆さん出発待ち。
チケットを買う人。
自販機。
ドラッグストア。
さっき朝食を買ったコンビニ「RELAY」。
券売機が並ぶ。
チケットは日本で事前に印刷済み。
08:40 TGVに乗り込む
コンコースの表示板の下で出発の案内を待ちますが、なかなか表示されません。
出発の約10分前の08:40、ようやく出発ホームが表示されました。たのお客さんもあわてて移動するので、ホームはかなり混雑します。もうちょっと早く表示してくれんかな。
TGVは結構長く、なかなか私たちの車両にたどり着けません。しかも列車番号が不鮮明で、もうちょっとで通り過ぎるところでした。
ようやく予約してある車両に乗り込み席に行くと・・・あれれ、先客がいます。私たちが間違ったのか?とチケットを確認するとこの席で間違いありません。先客にチケットを見せると彼らも勘違いしているようで、初めは文句を言ってましたが、他のお客さんに促され、ようやく移動してくれました。ああ、疲れた。
TGVは2列+2列で日本の新幹線よりシートは広いはずですが、なぜか狭く感じてしまいます。
08:45、私たちの車両に到着。車両番号は非常に見にくい。
予約している席に行くとなぜか先客。チケットを確認するとここで間違いがない。チケットを見せどいてもらった。
席は2列+2列だが、日本の新幹線と比べるとなんとなく狭く感じる。
08:52 定刻で発車
そんなこんなで椅子取りゲームをしているうちにTGVは知らぬ間に定刻で発車していました。車内は込んでいて、立っている人もいます。
TGVはパリの市外を抜けると牧草地帯を走りますが、天気が悪いのと窓ガラスが曇っているので見晴らしはイマイチです。
私たちの席の後ろも日本人カップルでしたが、その横に立っているカップルも日本人。彼らの話を盗み聞きしていると、この立っているカップルもモンサンミッシェルに行く予定で、元々はこれより先発のTGVを予約していたそうですが、車両故障でこの便に振り返られたそう。席は空いているところに適当に座って、と言われたそうです。だから、こんなに混んでいるのですね。途中の駅で更にお客さんが乗ってきて、結局この立っていたカップル、隣の食堂車に移動していきました。
バタバタしているうちに定刻で発車。窓そのものが曇っていて、景色もイマイチ。
天気も悪い。
このあたりは牧場なのか、草原が広がる。
少し視界がよくなってきたか。
車内の様子。後ろの席には日本人カップル。
車内は満席。座れなかった人たちは隣の食堂車へ移っていった。
何箇所かに停車。
そういえば、映画「プライベート・ライアン」ではこんな草原が映っていた。
10:25 レンヌに到着
TGVは定刻でレンヌに到着。ここでモンサンミッシェル行きのバスに乗り換えるため後ろに座っていた日本人と共に下車します。
ホームからエスカレーターに乗りコンコースに出ます。駅舎は工事中のようですが、バスマークの標識に従い進みます。(ただ、このバスマークに従うとモンサンミッシェル行きのバスとは違うバス停に出てしまうので注意)
エレベーター。
スーツケースを転がす人。
駅舎は工事中。
バス乗り場の案内に従う。
10:30 モンサンミッシェル行きのバスはどこだ?
バスのマークに従い駅の外に出てきました。駅舎はかなり大規模な工事をしています。
駅前通に出るとすぐにバス停があります。てっきりここがモンサンミッシェル行きのバス停か、と思いしばらく待っていると地元の人が、「モンサンミッシェル行きのバス停はここではなく、あっちのほうだ」と指差します。他にもモンサンミッシェルへ行くらしいアジア人数人と共にその指差す方向へ移動します。
このアジア人、中国や韓国人で先ほどTGVで出会った日本人はいません。どこへ行ったのでしょう。
指差す方向へ歩いていったものの、なかなかそれらしいものがありません。あのビルの下か? と行って見ましたがバス停の気配なし。
レンヌ駅舎を振り返る。かなり大規模な改修工事のようだ。
で、指で指されたほうへ移動。
間違えていたのは私たちだけではなく、他の外国人数人と共に移動。
駅前にはホテルやカフェもある。
このビルの下か?
ここではなかった。
ここに写っているのは工事中のレンヌ駅。結局駅の端まで来てしまった。歩道を歩いているのはおな
10:35 バスターミナルに到着
更に進み、駅舎のパリ寄りの端の方まで来ると、電光表示板、その先にバス停のプラットホームが見えてきました。なぁ～んだ、駅構内をこっちの出口に歩いてくればよかったのですね。しかし、工事中のためか、そんな案内はまったくありませんでした。(気付いていないだけ?)
バスターミナルが分かったものの、どの乗り場から発車するのでしょうか? バスの出発を表示する電光板がありモンサンミッシェル行のバスを確認しますが、早すぎてまだ表示がされていません。バス停にいた人(多分フランス人)に聞いてもモンサンミッシェルという地名を知らないようです。バスの時刻までまだまだあるのでこの付近にたむろしておきましょう。
乗り場がたくさんあって、待ち人も何人かいる。
モンサンミッシェル行きはどこからだ? 11:45発なのでまだ表示されてない。
周りの人によると3番乗り場から出るようだ。
これは別のバス。現在10:43で発車までまだ1時間ある。
レンヌ駅に入ってみる。
正面に階段。ここから出て来れば良かったのか。
10:45 バスチケットを買う
そうこうするうちに、先ほどのTGV車内の日本人カップルもやってきました。日本人がいるとなんとなく安心します。
時間はまだまだあるので駅に戻ってみましょう。駅に入ったところにバスチケットの売り場がありました。当初、バスの運転手から買うつもりでしたが、ここで買っておきましょう。
と、列に並んだのですが・・・遅い。列の流れが遅い。窓口は2つあるのですが、どちらもスタッフとお客さんが延々と話しこんでいます。フランス語なので何を話しているのか分かりませんが、お客さんがスタッフにしつこく質問しているようです。
やっと終わったかと思ったら、次のお客さんもまた延々と質問しだします。何を聞いているのか? 列に並んでいた中国人女性、とうとう切れてしまい列の途中から窓口に「早くしろ！」と怒鳴り列を離れていきました。多分ドライバーから買うのでしょう。列にはTGVであった日本人カップルも並んでいて、お互い顔を見合わせ無言で苦笑してしまいました。
ようやく私の番が回ってきて往復チケットを購入。60歳以上なら割引があるとのことでしたが残念ながら当時59歳。次の機会に割り引いてもらう事にします。
私がかかった時間はたった3分弱。もっと早く列をさばいてもらいたいものです。(この後も何度もいろいろな場所で列にのろさに苛立ってしまいます)
と思って列に並んだものの、列がなかなか進まない。フランス人の特質かスタッフにやたらと質問を投げかけ、そのやり取りで時間がかかる。それも一人ではなく何人も。一緒に待っていた中国人女性、痺れを切らしスタッフに文句を言って離れていった。 [拡大]
私はイライラしながらも気長に待ち、20分後ようやく購入。この後もフランス人行列に何度かイライラさせられた。
後ろには線路が見え、電車が行き来する。
10:45 バス発車
チケットを手にバス乗り場に戻ります。電光板を見るとモンサンミッシェル行きのバスは3番乗り場から。既にたくさんの人がそのあたりで待っています。話す言葉を聞いていると世界中から来ているようです。日本人も何人かおられました。
11:24、バスがやってきました。が、まだ乗車できません。その前に荷物をバス下部の荷物室に入れます。ドライバー以外にバス会社のスタッフが一人やってきて、あれこれ手伝ってくれます。
バスにはほぼ先頭で乗り込み、最前列の席をゲット。他のお客さんの乗車を待ちます。ドライバーからチケットを買う人が多く、結構時間がかかります。ドライバーからチケットを買う場合でも、クレジットカードOKです。バスでクレジットカードが使える、クレジットカードの普及率は日本が一番遅れていますね。
荷物をバスの荷物室に入れる。
さっき買ったバスチケット。60歳以上は割引があるよう。もしかしたら身障者も割引になったのかも。
11:35、乗車。
チケットは運転手からも直接買える。クレジットカードOK。
11:45、発車オーライ。
11:50 バスはレンヌから郊外へ
定刻でバスは発車。初めは中世の雰囲気が残るレンヌの市街地を走ります。ここも奇麗な街並で、時間があったら一泊してみたい街です。
バスはやがて郊外に出ます。高速道路のような広い道、そして恐怖のラウンドアバウトをいくつか通過していきます。今回のフランス旅ではレンタカーは運転しませんでしたが、フランスの車は右側通行なので、ラウンドアバウトでは混乱してしまうでしょう。
牧草地帯を走り、途中いくつかの小さな町を通過していきます。このあたりはノルマンディと離れていますが、映画「プライベート・ライアン」に出てきたような牧草地帯が続いています。
最前列の席に陣取った。
やはりここも電柱が立っていない。
市街地からだんだん郊外に出てきた。
道が広くなりバス専用レーンを走る。
ラウンドアバウトを無事通過。
しばらくは直線路。
と思ったらまたまたラウンドアバウト。フランスは右側通行なので、ラウンドアバウトの回り方も難しそう。
渋滞もなく順調。
まっすぐ伸びる道。
このあたりは牧場のよう。
12:30 コッツウォルズのような町並み
このあたり、ところどころ小さな街がありますが、建物の雰囲気が対岸のイギリスのコッツウォルズのそれとそっくりです。色合いも「蜂蜜色」。ま、確かに海を隔てているとはいえ、距離的にはそれほど離れていないので、同じような石があっても不思議ではありません。こんな小さな街にも泊まってみたいものです。今度はレンタカーで来よう、と勇気を奮って心に決めたのでした。
カーブを曲がる。
12:35。あと20分くらいでモンサンミッシェルに到着か。
バスは進む。
街が終わるとまた草原。
この家は新しそう。新興住宅地か。
こんなところに住んでみたいが、何で生計を立てようか。
この先を左に曲がる。
結構賑やかそうな街。
12:40、アントラン通過。
12:45 再び草原地帯を走る
アントランを過ぎるとバスは再び草原地帯を走ります。
所々小さな街があり、草原の丘の向うには教会らしき建物も見えます。
ちなみにこのバス、レンヌを出ると途中には停車しなかった。
この先にも街らしきものが見える。
ところどころちいさな街がある。
この家を過ぎるとまた草原。
モンサンミッシェルはまだか?
この辺りも牧場。
農家のお宅だろうか。
よく見ると遠くに教会らしきものがある。
新築の家もある。
こちらは石造りの家。
12:50 ポントルソンを通過
コッツウォルズ風の街をいくつか通過し、バスは少し大きな街にやってきました。ポントルソンの街です。
翌日のモンサンミッシェルのバス停で知り合った日本人カップルから聞いたのですが、その方もTGVの欠航で予定していた列車に乗れなくなり、ここポントルソン行きの列車に案内されたそうです。こんなところにも鉄道が来ていたのですね。
そのカップル、このポントルソン駅からのバスに乗り遅れ、モンサンミッシェルまで歩いていこうとしていたところ、車に乗せてもらうことができ、なんとかモンサンミッシェルにたどり着いたそうです。ここからモンサンミッシェルまで歩くと2時間くらいかかるのではないでしょうか。ちなみにモンサンミッシェル行きのバスは鉄道の到着時刻に合わせて出ているようです。
また街らしくなってきた。
ここも結構賑やかそう。
12:50、モンサンミッシェル最寄の街、ポントルソン。
小さなラウンドアバウト。これくらいなら楽勝かも。
ラウンドアバウト通過。
一路、モンサンミッシェルへ。
コッツウォルズ風の家。
ここにも。
これらの家はまだ新しいのかも。
またまた草原。牧草のロールが転がっていて北海道のよう。
牛さんがいる。
ドライブインのような店。
12:53 またまた牧草地帯を走る
ポントルソンの街を通過すると、また牧草地帯を走ります。そんな草原の丘の上に、まるでオランダのような風車が見えてきました。このような風車、日本ではハウステンボスにしかないのかも。
うねる丘。
オランダ風の風車。
またまた街。
ちょっと車が増えてきた。
12:56 モンサンミッシェルが見えた
牧草地帯を抜けると再び街中を走りますが、今までの街と違ってホテルやレストランなど、いかにも観光地然りとしています。モンサンミッシェルのゲートタウン、ボーヴォワール(Beauvoir)という街です。
そんな街を走っていると遠くに三角形が見えてきました。モンサンミッシェルです。
街の雰囲気が観光地化してきた。
あっ、前方左にモンサンミッシェルが見えてきた。
バスは一般車通行止めのゲートを通過、モンサンミッシェルのビレッジに入る。
13:00 モンサンミッシェルのバス停に到着
13:00、5分遅れで終点のモンサンミッシェルのバス停に到着しました。降りて改めてバスを見ると、日本の観光バスより長さが長いバスでした。
乗ってきたバスは、空車のままでどこかへ行きました。運転手さんの休憩でしょう。
バスはここが終点ですが、最終目的地のモンサンミッシェルへは、またここからシャトルバスに乗らないといけません。その前にビジターセンターへ行きましょう。
終点のバス停が見えてきた。
13:00、モンサンミッシェルのバス停に到着。下車。
やはり人気の観光地なのかたくさんの人。
これが乗ってきたバス。ちょっと長め。
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