ニュージーランドドライブ記2013

くわのす - ニュージーランドドライブ記2013 - 9月4日(水)その1

2013年9月4日(水)　その1

　早朝星空撮影、その後テカポ湖周辺をドライブ。本日の走行距離106km、思ったより走ってました。

05:00　早朝の星空

　朝3時半、早朝の星空を撮影するためにセットしておいた目覚ましで起床。外に出てみると曇っています。あきらめて一旦ベッドに入りますが一時間後の4時半、再び目が覚めてしまいます。念のため外を確認すると、おっ、オリオン座がきれいに見えているではありませんか。さっそく着替え機材を自動車に積み込み、昨晩行った善き羊飼いの教会へ行きます。

　こんな早朝からここに来るモノ好きはさすがにいません。教会の上にはオリオン座、シリウス、そして日本ではなかなか見られないカノープスが煌々と輝いていてとてもきらびやかです。南の端の方には南十字星、南十字星のポインターであるケンタウルス座のα、βも昨晩とは反転した位置で輝いています。機材をセットし撮影開始です。

善き羊飼いの教会とオリオン座。日本でみるオリオン座とは上下逆。シリウスも日本と違う位置に眩しいくらいに輝く。[拡大]

ちょっと引いて冬の天の川。上で輝くのは日本からはなかなか見られないカノープス。これを見ると長生きできるらしい。それくらい北半球では希少価値のある星。じっくりとご覧あれ。[拡大]

写真の中央が天の南極。大・小マゼラン雲を一辺とする正三角形の頂点が天の南極らしい。(この写真の場合写真の中央付近)　赤道儀の極軸はそのようにして「テキトー」に合わせた。一分程度の露出であればそれで十分。[拡大]

右端がケンタウルス座のα、β。その右に南十字星。エータカリーナ星雲を挟んでニセ十字も良く見える。[拡大]

南十字星と左にニセ十字星、確かに良く似ている。残念ながらピンボケでこれ以上拡大できない。

05:40、東の空が明るくなってきた。冬の天の川の北半分。ここらは日本でおなじみの星座、すばるも見える。冬の大三角形と教会の屋根の三角形の対比がおもしろい。[拡大]

ページトップ

07:30　起床、なななんと・・・

カーテンを開けると一面の雪景色。ついさっきまで星がきれいに輝いていたのに。なんちゅう変わりよう。

　5時位にホテルに戻りもう一度寝ます。7時30分、眠い目をこすって窓のカーテンを開けると、なななんと(最近はこういうとき「じぇじぇじぇ」と発するらしいが見ていないので)、雪が積もっているではありませんか。ついさっきまで星がきれいに輝いていたのに。なんという急変ぶり。しかも雪とは。雪は当初薄く積もる程度だったのですが、そのうち吹雪のようになってきて、どんどん深くなっていきます。

　これはまずい、非常にまずい。今日はここに連泊なので問題ありませんが、明日のアオラキ/マウントクック、そしてクイーンズタウン方向のリンディス峠はここよりもっと積雪が多いだろうし。帰りの飛行機はクイーンズタウンからなのでクイーンズタウンに戻らないと日本に帰れないことになります。しかし、その一方でタイヤチェーンを借りていて本当に良かったとの安堵感もありました。チェーンがなかったら動きようがありませんものね。

　タイヤチェーンは雪国舞鶴で「イヤ」というほど付けたり外したりしているので取り付けに問題ありませんが、一応念のために付け方を確認しておきましょう。あっ、それからこの自動車、FFなのかFRなのか確認しておかないといけません。まさか本当に雪が降るとは思ってもみなかったのでチェーンをどっち側に着けるのか聞いていませんでした。

　車から取扱説明書を持ってきて、チェーンの着け方のページを確認すると・・・FF車、前輪駆動でした。

　朝食のパンをかじりながら天気予報を見ようとテレビをつけますが、ニュースの時間帯を過ぎてしまったのか料理番組くらいしかやっていません。

チェーンと自動車の取扱説明書を取りに行く。雪はやむ気配が全くない。

タイヤチェーン(ニュージーランドでは「スノーチェーン」と呼ぶ)の取り付け方法を確認。

自動車の説明書でも確認。FF車(前輪駆動)だった。

テレビで天気予報を見ようとしたが料理番組しかやっていない。

ページトップ

08:40　雪の善き羊飼いの教会

　雪は全くやむ気配がありません。せっかくテカポ湖まで来てテレビばっかり見ていてももったいないので、チェーンを着けて出てみることにしました。

　表の道路に出てみると・・・あれ、道路には雪が積もっていないではありませんか。これならチェーンを着けなくても走れます。昨日中に入れなかったしせっかくの雪景色なので、またまた善き羊飼いの教会へ行ってみることにしました。9時から教会の中に入れるとドアに張り紙がしてあるのですが、神父さんの来る気配がありません。雪で今日は閉まったままなのでしょうか？

道路には雪は積もってない。チェーン無しでOK。

雪の善き羊飼いの教会。さっきまでオリオン座が輝いていたのになんちゅう変わりよう。[拡大]

これはこれで素晴らしい光景。他に人が来ていない。[拡大]

雪のテカポ湖。ミルキーブルーの湖面はどっかへ行き、舞鶴と同じ鉛色の雲がかかる。

雪の教会をホテル裏の湖岸から見る。ちょっとは雪が収まってきたか。[拡大]

ページトップ

09:30　雪のビレッジを散策

　教会の中に入れないので一旦ビレッジに戻り雪の中散策することにしましょう。

ゴッドレイホテル裏庭。草の上は結構な積雪。

湖畔の木。本当なら湖の向こうに真っ青なテカポ湖が見えるはずなのだが。

湖畔からビレッジセンターを見る。

天文台のあるマウントジョンは雲の中。晴れていたらここに歩いて登るつもりだった。

ビレッジセンターの駐車場には雪は無い。

遊覧飛行のエアサファリ。アオラキ/マウントクックとかの遊覧飛行ができるらしい。

ただし遊覧飛行は天候回復待ち。暖かくして運転をのコメントが面白い。

スターウォッチングツアーを催行しているアース＆スカイ。きっと昨晩は素晴らしい星空が見られたことだろう。

ゴッドレイホテルの本館。

ビレッジセンターにはガソリンスタンドは2軒あった。こっちはホテル前のスタンド。

ページトップ

10:10　再び教会へ

　時刻は10時を過ぎました。もう、教会は開いているだろうとまたまたまた行ってみましょう。

行ってみると、あれれ、まだ閉まっています。

雪はだいぶ融けてきた。

この教会では結婚式もできるらしい。この鐘を鳴らすのはどなた？

さっきまで雲に隠れていたマウントジョンが見えている。

ページトップ

10:20　コーワンズヒル

　今日は教会は閉まったままなのでしょうか。仕方ないので天気が悪いですが昨晩行くつもりだったコーワンズヒルを再確認しに行きましょう。ハイウェイ8号線をクライストチャーチ方面に2、3分行ったところに未舗装の道があり、そこに入ってみるとちょっとした駐車スペースがあり、その柵の中に案内板が立っていました。ここを登って行くと見晴らしのいいところへ出てきます。ここがコーワンズヒルだったのですね。確かに視界は抜群です。今夜晴れたらここに来ましょう。

コーワンズヒルの案内板。ハイウェイ8号線沿いにはコーワンズヒルの案内はなかった。[拡大]

コーワンズヒルからの眺め。天気が良ければ地平線まで見えそう。[拡大]

ページトップ

10:40　ハイウェイ8号線をクライストチャーチ方面へちょこっと行ってみる

　コーワンズヒルからハイウェイ8号線がクライストチャーチ方面に延びているのが見えます。せっかくなのでちょっとそっち方面に行ってみましょう。10分位走ったでしょうか、バーケス峠はオープンとかいう標識があがっています。この先に峠があるようですが、やはり雪は大したことがないようです。

　峠まで何もなさそうでしたので途中で折り返し、ペンモール湖方面の道に入ってみました。ハイウェイ8号線は路肩に雪が積もっていましたが、この脇道、奥に行くに従い雪が消えていきます。それにしても何もない大平原。晴れていれば山々が見えるのでしょうが、今日みたいに視界が悪い日は360度見渡す限りの地平線が広がっているようです。