2015年8月26日(水) その3
トラムに乗って香港島をぶらり旅。
トラムのルート
12:15 トラム(路面電車)に乗る
さて、腹ごしらえもできたところで、本日のお目当て「トラム」に乗ってぶらりとしてみましょう。
「トラム」とは路面電車のことですが、ただの路面電車ではなく二階建ての路面電車です。香港は路線バスもそうですが、旧統治国イギリスの影響でしょうか。
今日は東の方へ行く予定です。漁川米線を出ると直ぐにトラムの停留場があり、しばらく待つとトラムがやってきました。このとき東往きはどれでも同じ終点に行くものとばかり思っていたので、行き先も確認せずに乗ります。
トラムは後ろから乗り込みます。料金(HK$2.3)は後払い。当然二階席に座ろうと二階に上がると、最前列は既に座られていたので、最後尾に座りましょう。
二階席から見下ろす香港の街並みもなかなかいいものです。後ろから別のトラムが追いかけてきました。トラムはほとんどラッピング広告されていますが、後ろから追いかけてきたトラム、北海道の広告車両でした。これだけ暑い香港だと、北海道旅行は人気があるのでしょうね。
さて、腹ごしらえもできたところで本日のお目当て、トラムに乗る。
二階席へ。
後ろから北海道デザインのトラムが追いかけてきた。トラムのデザインはいろんなものがあり見飽きることが無い。
香港特有の看板の下をトラムが走る。
12:25 予想に反してトラムが変な方向に曲がった
後ろから追いかけてくる北海道ラッピングトラムの写真を撮っていると、トラムが突然変な方向に90度曲がりました。あれれ、てっきり東の端まで行くものだと思っていたのですが、どこか支線に入ったようです。
それまで複線だったのですが、この支線は単線。曲がった直後はゴチャゴチャした街並みでしたが、進むにつれだんだん綺麗な街並みになってきました。
しばらく行くと街路樹の隙間から競馬場が見えてきたではありませんか。そうか、このトラムはハッピーバレー競馬場往きだったのですね。こういう支線はてっきり乗り換えるものだとばかり思っていたのですが、直通があったのです。
このまま真っ直ぐ西に行くつもりだったが、あれれ、右に曲がる。
混沌とした街並みに入ってきた。
街の様子がだんだん綺麗になってきた。
車内の様子。
木の隙間から競馬場らしきものが見える。
なんだ、ハッピーバレー競馬場行きに乗っていたのか。終点で降ろされる。
12:40 終点で別のトラムに乗り換える
終点のハッピーバレー競馬場駅でお客さんは全て降ろされます。私たちはまた本線に戻らないといけないので本線東往きの車両に乗り換えです。案内も何もないので大変です。そういえばバスは車内放送がありましたが、トラムは放送は一切ありませんでした。
10分ほど行くと人通りが多くなり、本線に出てきました。ここでポイント待ち、トラムは右に曲がるのか、左に曲がるのか・・・
別の車両に乗リ換える。
今度は二階の最前列席に陣取る。
先行車が出発。
12:44、今度は私たちの車両が発車。
競馬場の向こうには高層ビル群。銅鑼湾(コーズウェイベイ)あたりか?
線路は単線。
料金は降車時に2.3ドル支払う。
だんだん人通りが増えてきた。
ポイントに出てきた。ここを右に曲がるはず。
ポイント待ちの間にオリジナル塗色のトラムが通過。
12:55 無事に東に曲がる
トラムの行き先にまだ不安があったのですが、無事右(東)に曲がってくれました。
ここはポイント待ちの区間で、対向の線路ではポイント待ちのトラムが4両も並んで、ちょっと異様な光景でした。
トラムはどんどん東に進んでいきますが、ちょっとずつ街の様子が混沌としてきます。建物も近代的なビルからちょっとひしめき合ったようなビルが建ち並びます。
無事右(東)に曲がった。ここはポイント切り替え待ちのためトラムが行列を作る。
信号待ちのトラムの前をたくさんの人が横断する。
特徴のある歩道橋をくぐる。銅鑼湾(コーズウェイベイ)。
カラフルなトラムと次々にすれ違う。
街の様子が一旦静かになったと思ったら・・・
建物の様子が少し変わってきた。
トラム通りに面するマンション。
トラムはまだまだ続く。
木星街。どんな街か気になったがそのまま乗車。
街の様子が混沌としてきた。
これらのビル、住居専用かと思っていたが店舗もあるみたい。
まだまだ線路は続く。
この辺りは住居専用か。
住民御用達のスーパー、惠康。
香港のマンションにはベランダは無く、洗濯物もこのように窓の外に直接干す。落ちたら下の道路に落下。
健康西街。面白い電停が続く。
車内の様子。席に余裕はある。
二階の最前列からの景色は飽きることがない。
13:30 柏架山道
ハッピーバレー競馬場を出発して約50分、柏架山道という駅に到着しました。
駅を降りて果物屋などを冷やかしながら歩くと・・・実はある方の旅行記を見て、ガイドブックには載ってないこの場所にぜひ来たかったのです。その場所とは・・・益昌大廈。なんとも香港らしい造りで、ドドーンと巨体を鎮座しています。この建物、映画の舞台にもなったそうです。
ハッピーバレー競馬場を出発して50分、柏架山道で下車。
看板の向こうにはカオスな建物。
この辺りは庶民の生活感が漂う。
果物店にぶら下げられるバナナ。バナナは沖縄でもこのようにぶら下げて売っていた。
この建物もザ・香港な洗濯物と室外機。
ここはガイドブックにも載っていない香港の名所、益昌大廈。
13:50 益昌大廈の中庭に入ってみる
この益昌大廈、中庭に入れるようで早速侵入してみましょう。
中に入ると、香港特有のベランダがない、あってもとても狭い部屋が積み木のように連なります。そんな壁に囲まれた狭い空間、上を見上げると、そんな壁からわずかに空が覗けます。空からは今にも雨が降りそう、そんな狭い空の下では住人でしょうか、なにやらカードゲームに励むグループが2組いました。
魚眼レンズで撮っても入りきらない大きさ。ここは中庭に入れる。
記念撮影。
中庭でカードゲームに興じる人たち。
このネコちゃんもここの住人だろうか?
こちらでは別のグループがカードゲームに興ずる。
トランプではない。中国伝来のゲームか?
「福」の張り紙。長崎にもあった。
14:05 アーケード
雨が降り出しました。ゲームをしていた人たちはあわてて中庭周囲のアーケードに非難します。しばらくすると雨は止みます。大した雨ではなさそうです。
アーケードには散髪屋やクリーニング店、カフェなどがあります。ここの住人だけで商売が成り立ってもおかしくないくらいのマンションの規模です。
建物の中はどうなってるのか気になりましたが、警備員室で厳重に警備されていて、住人以外は立ち入りできないようになっていました。
ここの周囲はアーケードになっていていろんな店舗があった。
カフェやクリーニング店も。
郵便受け。
警備員室。中庭には誰でも入れるが、益昌大廈の中は警備が厳重で部外者は立ち入りできない。どんなんだか興味があったが・・・
14:10 もうひとつの中庭に入ってみる
一旦外に出ましょう。よく見るともう一つ中庭があったので入ってみましょう。
こちらのほうが壁の色合いがカラフルで見ていても飽きません。それにしても不思議なのはエアコンの室外機。日本だったらベランダに置きますがベランダがない香港のマンション、部屋の壁から直接室外機がニョキニョキ出ています。このニョキニョキ感がなんとも面白い光景です。
それに洗濯物。ベランダがないので部屋から直に洗濯物が出ています。中には風で飛ばされたのでしょうか、途中で引っかかっているものもありました。こういうええ加減さがなんともおおらかでほっこりします。
一旦外に出て・・・
しかしこの洗濯物、落ちることはないのだろうか。
それにしても不思議な建物。
外に出ようとして中庭奥のこの階段を登ったが行き止まりで出られなかった。。
14:20 ピンクマンションに入ってみる
外に出てみると、道路を挟んだ向かいに、今度はピンクのビルがどど〜んと構えていています。触手をくすぐられてしまいました。
このピンクビルは先ほどの益昌大廈に比べるとオープンな感じで、中庭周囲には八百屋や果物屋があって、マンション以外の人も買い物をしているようでした。
見上げると香港独特の竹の足場が建物全体を囲っていました。それにしてもこんな足場で本当に大丈夫なのでしょうか?
中庭から外に出る。
今度は左前のピンクのビルが気になる。
こちらもカオスな建物。
片方の建物には前面香港名物「竹の足場」で囲われていた。すごい！
乾物屋。
鳥肉屋。
八百屋。
くだもの屋。
